菊芋と生態系の話

菊芋は、健康食品として認識されており、血糖値を下げる食品というイメージが強いと思います。
イヌリンの効果と言う点で、そのイメージは間違っていません。
しかし、視点を変えるとまったく違った菊芋の一面も見えてきます。

菊芋は北米を原産とする植物です。
つまり、日本古来の植物ではないため、外来種ということになります。
すでに紹介したとおり、菊芋はとても生命力が強く、やせた土地でも元気に育ちます。
それは、地中の養分を吸収する力が強い、と言い換えることもできます。
そのため、菊芋を一旦栽培した土は、一年休ませてやらなければならないといわれるのです。

この生命力の強さが、ほかの植物にとっての脅威となることもあります。
既存の日本の在来種が、菊芋の繁殖によって生存できなくなるというケースもあります。
生態系が菊芋によって破壊されるということになるでしょう。

こういった側面もあることから、環境省では菊芋を「要注意外来生物」という分類に指定しています。
これは、日本の在来種にとって危機となる恐れがあるため注意が必要な生物に対して設定されるものです。
ただし、それで栽培が禁止されるような制限は今のところありません。
それでもこういった側面があることを知っておけば、迂闊に野生化させたりしないように注意するようになるでしょう。
知った上で注意するということが大切だと思います。

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